2010年 1月30日(土曜日)
これまでのテレビ放送(アナログ)が終了し、デジタル放送に完全に切り替わると告知されて5年ぐらいはたつだろうか。
我が家のテレビもこれまでのブラウン管ものから、液晶ものに買い換えていくところで、デジタル放送対応にしていっている。
同時に録画メディアもこれまでのVHSビデオテープから、DVDへ、そしてブルーレイに変わりつつある。
これら新しいメディアは、情報も豊富でいろんなことができるようになっている。 ...らしい。
とはいっても、それら液晶テレビや録画メディアが、目の不自由なものに使いやすくなっているか?というと、ちょいと... いやとんでもなく使いにくいとしかいいようがない。
それをどうにかできないだろうか?
液晶テレビや市販のDVDやブルーレイデッキは、それ自体で閉じられた箱なので、どうにもならない。
が、パソコンなら、いくらか開かれたところもあるので、手も足も出せる余地があるかもしれない。
そう思い、今回パソコンに地上デジタルチューナーを取り付けてみたという話をこれから書いてみよう。
[地上デジタルチューナー]でインターネットを検索すると、USBでパソコン外部に繋いで使うタイプと、パソコンに内蔵して使うタイプの2種類がヒットしてくる。
まず、USB2.0でパソコンの外部に繋ぐタイプは、簡単この上ない。
が、パソコンの周りに小箱が1つ増えるのであるから、繋ぐUSBケーブルもあるし、それなりに空間を占有される。
それに対して、内蔵するタイプは、パソコンのケースを開いて内蔵する手間がかかることが面倒といえば面倒だけど、一度入れてしまえば、使われる空間がパソコンの中だけになにも変わらないといえる。
私の環境では、これ以上パソコンの周囲に機器やケーブルが渦巻くのは、ちょいと勘弁。そう思い内蔵タイプをいろいろと考えてみた。
DT-H10/PCI
お値段が6千円台ということで、安価だし、エントリーとしてはいいかなで購入してみた。
占有するスロットは、従来型のPCIスロット。
そこに基板の差し込み側をあわせてザックリと押し込み、固定ねじで固定するだけで接続のできあがり。
これに同メーカー、BUFFALOのブースター機能搭載 地デジ対応機器専用 室内アンテナ DT-OP-RA
を接続し、USB端子より電源供給 とした。
パソコンのリアより、USBケーブルとアンテナケーブルの2本がアンテナにのびていることになった。
アンテナケーブルは1.5mしかないので、それほど離れたところに置くことができない。
窓辺においてみたりもしたが、方向が送信アンテナに向いてなく、けっきょくパソコンデスクのいちばん上、スキャナが乗っかっている横に置くことになった。
アンテナは横20cm、縦12cmの長方形の板で、これを送信アンテナに向けるとどうにか受信できる。このあたり、室内だけにかなりシビアかな。ちょいと斜めにすると受信できなくなる。
また、私が、室内をたち歩くだけで、音声にザーとかピリパリとノイズが、入るし、このとき画質もおかしくなっているのだと思う。
受信レベルを表示してみると、20〜25デシベルとなっているが、受信不良のときは、受信レベルは、20デシベルを下回っているようだ。
Windows 7を起動すれば、新しいハードウエアを検出と出るので、添付CDでドライバーをセットアップしようとするが、完全マウス操作もののようで、キーでは手も足も出なかった。ついでにマウスをスクリーンリーダのJAWS10で操作してみたが、残念!
次に同じCDで、専用ソフトPCastTV for 地デジ Lite
をセットアップ。
しかし、こちらもJAWS10では、セットアップ手順の前半ができなかったのである。
対応OSは、XPsp2以上、Vista、7と書いてある。
私の環境では、Vistaと7で視聴できたが、XPのsp3では、グラフィックドライバーが対応していないと出て、だめだった。
PCastTV for 地デジ Lite
Ver. : 1.01
Copyright (C) 2009 BUFFALO INC.
初めての起動で、まずユーザー登録だの、初期設定だのとあるのが常なのだが、これもやっぱりあった。
初期設定では、地上波をサーチして、その地域で飛んでいる地上デジタル放送を見つけて、登録するプロセスをまずすることになる。
ここで、自動取得
を選択してエンターとすれば、いいのだが、案外サーチプロセスに時間がかかる。
測ってみたら前半に地上波サーチ、後半CATVサーチで、5分45秒となった。
このプロセスは、後で右クリックで出るメニューのチャンネル設定
からできる。
ウィンドーにチャンネルアップダウンのボタンがあって、そこをクリックすればチャンネルが切り替わるが、pageup/pagedownキーでもできる。
音量もキーでできる。F8で、ミュートのオンオフ、F9で、ボリューム0から100へ音量アップ、F10でボリューム100から0へと音量ダウン。
ctrl+shift+lで、音声の主副の切り替え、ctrl+shift+sで字幕のオンオフ切り替え。
ウィンドーに録画ボタンがあって、そこをクリックすれば始まるのだが、それよりはctrl+rのほうが全然早い。
録画停止もそういうことでは、ctrl+sのほうが簡単。
録画ポーズは、できないのかな?
ctrl+alt+fでサブウインドウ
を開いてカーソル上下でファイル一覧のファイルを選択し、エンターで再生が始まる。
ここで、カーソル上下で、ファイル名の6文字が聞こえるときもあるが、だいたいは最初の1文字か2文字しか表示してなくて、従って、それを読み上げることとなる。
となると、『いったいなんであるか?』の連想ゲームとなる。
ctrl+pで再生のポーズのオンオフ。
ctrl+shift+nで巻き戻し、ctrl+shift+mで早送り。
ctrl+sで再生終了。元のテレビ画面に戻る。
もう1度再生するには、ctrl+alt+fでサブウインドウ
を開いてファイル一覧表からとなる。
前回再生を途中で止めたものについては、ここで最初から再生するか、途中から再生するかを聞いてくるので、どちらかが選べていい。
それから、ファイルを選択して、delキーで削除するかを選択できる。
ウィンドー右クリックで出るメニューのWebブラウザ(番組表)を開く
で、ieが開く。
テレビ番組表【Gガイド.テレビ王国】
が表示されたら、番組表
をエンター。
チャンネルごとのそのときの時間帯が表示される。
このホームページは、スクリーンリーダーではちょいと難解。
番組表は、フレーム形式となっており、それら複数のフレームをざっと一覧できると分かりやすいのだが、フレームごとの読み上げしかできないと、読み上げる番組名が何時かがわからないのだ。
たとえば...
2.NHK教育1
を見てみると...
50 [字]アニメ 忍たま乱太郎「お互いさまの段」
iEPGデジタル気になる
1月 30日(土)の番組表 [地上波 / 22-4時] - Gガイド.テレビ王国
...とある。
ここにある50とは、50分に番組開始ということで、何時かを表示していない。
左横のフレームを見るしかないのだが、フレームを横に横断して読むというのは、スクリーンリーダーのJAWS10では難しい。
次に、iEPGデジタル
をエンターすると、ダウンロードが始まる。
しばらくすると、このような一覧表が表示される。
録画予約
番組名 [字]アニメ 忍たま乱太郎「お互いさまの段」
チャンネル NHK教育1
日時
2010/01/30一回のみ
毎週 月 火 水 木 金 土 日
開始時刻 17:50 終了時刻 18:00
電源管理 休止状態へ移行
予約の種類 録画予約 視聴予約
OK キャンセル
これで、開始時刻と終了時刻が分かる。
ここで、録画の詳細を設定して、OKで録画予約となる。
予約リストの確認は、PCastTV for 地デジ Lite
上で、ctrl+alt+yで予約一覧が表示される。
ここでカーソルを上下しても読み上げがないが、エンターすれば、予約内容が表示されるし、予約内容の再編集もできる。
予約一覧やファイル一覧と、PCastTV for 地デジ Lite
とのウィンドー切り替えはctrl+alt+wでできる。
なお、予約録画だが、パソコンがシャットダウンしていてはそれは無理というもの。
私は、予約録画待ちのときは、スリープ状態にしておくことにしている。
とりあえず、これだけできれば、テレビの視聴・録画・再生ができるので、まぁ使えるとしていいだろう。