2012年のエッセイ

大学の心理学 2012年 1月29日
読書 2012年 3月10日
夫婦に戻る 2012年 4月15日
ノートパソコン 2012年 8月 1日
エクセルVBA 2012年10月29日


大学の心理学 2012年 1月29日

 きょう、放送大学校規単位認定試験が終わりました。

 わたしが心理学を学ぼうとした理由の一つは、高齢者のリハビリに関わらせていただいてのジレンマです。簡単には、2010年のエッセイ相談会に書きました。これはたしかに大きな理由の一つに違いありません。しかし、もう二つあるのです。
その一つは、……。これまでにそのことをなんとかしたくて読んだ書籍に例えばこれがあります。

などなど他にも多数あります。これらの書籍タイトルを見て、なんとなく分かっていただけるのではないかと思うのですね。はい、“人間関係”です。
ここまで書けば、「ははあん、職場での人間関係で何かあったな」と、気がつかれる方も多いでしょう。ご明察!その通りです。
人間関係の何がどうしたのか?といったことについて詳しく書くことは差し控えたいのですが、これら書籍を読んでいくうちに、解決の糸口を見いだすことができたものもありました。しかし、ぴんとこないケースも多かったのです。そこで、もっと突っ込んだ情報が必要だと思い、次に示す書籍に頼ったのです。

 上にこれまで読んできた本の一部を示しました。ここまでくると、かなり精神医学臨床の書物になっていることがわかるかと思います。これら書物から得た知識は、そこそこなるほどと思わせてくれたケースがありました。
このように手当たり次第に読んできたのですが、それでも、どうしても答えが見つからないケースがあるのです。なんでだろう?どうしてだろう?と思ったのです。それで、やっぱり基礎から学ばねばとの動機で大学で学ぼうと思ったわけです。
一応おことわりしておきます、これら全部完読したわけではありません。全てを理解してもいません。難しすぎて読むことを投げた本もあります。ですので、読んでみただけという方が当たっていますね 笑。

 そして三つ目は単純です。高齢者とくれば、認知症。ですよね。
これまで読んだものから一部を紹介します。

 そして高齢者介護の現場にいるなら避けて通れないもの。それは“介護”の書籍です。以下がその一部です。

 こちらについては、それほど大学の心理学系の話ではないかもしれません。その手の心理科目が見つかりませんでしたので。ですが、認知症者の心理や、介護者の心理は、無視できるものではないでしょう……、と思います。そういうことで、木ばかりがはやってしまいます 笑。

 ふつう大学に入っていきなり専門科目はやらない……、というか、やれないのですよね。ですが、放送大学は、そのあたり学生次第というか、全くフリーみたいです。そういうわけで、気の早いわたしは、というか、身の程知らずと言う方が当たっていると思います。いきなり……

を心理科目群からセレクトしてどうにか終えました。たぶん、このまま、次の学期でも専門科目がんがん入れていくつもりです。果たしてどうなることやら…… 笑。


読書 2012年 3月10日

 1月に放送大学の単位認定試験が終わり、すぐに始めたことは、読書でした。毎日仕事から帰ってくると大学の教科書だったものが、そうじゃない本に変わっただけです 笑。

 今月になってから読み始めた本、それは、The World of Tiers。SF小説です。著者は、わたしの好きな小説家の一人、フィリップ・ホセ・ファーマーさんです。
この人の小説を初めて読んだのは、30年以上前のことです。
ある日、自転車に乗って地元いちばんの繁華街に行きました。目的は本探しです。書店に入ってすぐにSF小説の棚の前に行って見つけたのです。“地球の壁の裏に”。作家はフィリップ・ホセ・ファーマーとあります。知らない名前です。ふつう、書名を見て、内容が想像つきそうなものです。例えば、“暗黒星大接近! キャプテン・フューチャー”、“地図にない町”、“未来世界から来た男”、“透明人間”。これら、本の題名を見れば、おおよそ中身の想像がつきます。ところが、“地球の壁の裏に”は、さっぱり分かりません。そこで書棚から取り出して立ち読みです。
『これ、おもしろそう』
定価は、374円、手持ちのお金で買うことができます。それだけ払っておもしろくなければ大損害。ですが、買ってきたかいがありました。
その後、それはシリーズ4冊目とわかり、まもなくシリーズ第一作目、“階層宇宙の創造者”、“異世界の門”、“階層宇宙の危機”と順番に読むことになりました。

 話を戻しまして、地球の壁の裏にの後書きに、多くの謎を残したまま、第四巻が終わりましたとあります。そして、原作者から、この後続編2冊を執筆する予定と手紙がきたともあります。わたしは、しばらく待ちました。が、高校を卒業し、それどころではなくなって、そのことは、記憶からすっかり消え去っていたのでした。

 本を再び読むようになったのは、それから15年ほどしてから。本のページをスキャナでスキャン……、撮影ですね。撮った画像から“文字”を拾い出してコンピュータの文字データに変換する方法、OCRが普及し始めたときでした。その頃にテキスト化した書籍の一部が残っていまして、たとえば……

 どれも必要に迫られてての本ばかりです。

 あの頃は、一冊スキャンするにも、1ページあたり約1分でした。ここでの1ページとは、スキャナの原稿台がA4なので、A5以下のサイズの本なら、見開きで2ページ取り込みです。なので、200回なら200分です。一回スキャンが終われば、本のページをめくる作業をします。わずかでもずれるとだめなので、原稿台にきちんと本を裏返して置くって、意外にきつい仕事です。これにも1回あたり30秒以上かかったと思います。
そしてパソコンに取り込んだ画像から文字を抽出するのも今とは比べものにならないほど時間を要しました。最初は、1ページあたり10分でした。なので、一冊読むために丸一日費やしてやっていましたね。
その後、スキャナの性能が上がり、パソコンのOSがMS-DOSからWindowsになると、パソコンの性能もどんどんアップしました。OCRが一日仕事から、数時間仕事になってきました。がんばれば一日2、3冊できる日もあり、読書も楽になってきました。

 今世紀になり、決定的な変化がスキャナにもたらされました。それは、自動紙送りオプションです。これをスキャナに乗せると、20枚ぐらいの用紙を自動的にスキャナの原稿台に送り、自動的にスキャンをしてくれるのです。
2001/09/24 EPSON GT-8700F
これが、わたしの3台めのスキャナです。これに、
2001/09/28 ADF(GT-8700用)
を四日後に増設したのです。
これにより、本を原稿台に手で乗せなくてよくなりました。それのために、前もって本を神の束にすればよいわけです。
本を神の束にするために、最初は作業台に本を置いて、物差しを当てて、カッターで背表紙を切り落とすことをしました。が、これは、けっこう難しいのです。そこで、近くの文房具屋に行って、中型裁断機を買ってきました。1万円以上しましたがこれまでのことを思えば安い物です。以後、ずっとこれで本の裁断、紙の束をADF(オート・ドキュメント・フィーダー:自動紙送り機)です。能率が上がったこともさることながら、本をページをめくっては原稿台に乗せる作業がいらなくなったということが最大でしょう。残念なことは、ばらした本は売ることができないので、ゴミにするしかなくなったという点です。

 読書のための手続きが断然楽になって、すぐ変化がありました。それは、買う本のジャンルの変化です。仕事意外の本もどんどん買うようになったのです。そうなると、やっぱり読みたかったSF小説。すぐに探したのは、スタートレックシリーズ。昔テレビで“宇宙大作戦”の番組名で放映していました。カーク船長率いる科学探査船エンタープライズによる宇宙探検の物語です。これを買っては裁断、OCR、数時間後には、読書にふけっていたのですね 笑。
もちろん、仕事関係の書籍も増えていきました。人間関係の悩みもあって、それをなんとかしたくて点点ですね。そのことは、前回書きましたので、それは横に置いておくとして、ふと思い出したフィリップ・ホセ・ファーマーさん。すぐに探しました。そして取り寄せては読みました。でも、地球の壁の裏にの続編が見当たらないのです。
そして時が流れて、2009年2月25日にフィリップさんが亡くなっていたことが分かりました。正直チョックでした。それで本をまた検索。でも、やっぱりあの続編は出版されていません。これはどうしたものだろうか……と思い、もしかして?の期待を込めてアマゾンで洋書検索。すると、あったのです。やっぱり続編は本国アメリカではとっくに出ていたのです。
それが分かった2009年8月5日、どうするかと迷うことなく、いくつかある中から、 The World of Tiers: Behind the Walls of Terra, the Lavalite World, More Than Fire ¥2,110。これは、シリーズ全6冊の後編3冊を1冊にまとめた本です。これを注文したのです。
およそ半月後にそれは届き、さっそく本をばらしてOCR。しかし、まともな文書が出てこないのです。日本語OCRは日本語に適するように作られているからでしょうか、英語はさっぱりだめなのです。例えば、 I i j l ! 1 の区別が付かないのです。 C c D O o Q 0 や、 B 8 なども誤認識。 I'll が 1'11 になってたり、 If you が 17 y011 になっていたり、とても読めたものではありません。そこで、点訳ボランティアさんの方にお願いして点字データにしていただいていたのです。そして待つことしばし。届いてすぐ、翻訳ソフトにかけました。ですが、 しょせん機械翻訳、全然意味の分からない訳出分も多く、それら誤訳文を飛ばし飛ばして読んだので、頭にハテナマークだらけのなんちゃって読書だったのですね。

 今回、機械翻訳はできるだけ使わないと覚悟を決めて、地球の壁の裏に(Behind the Walls of Terra) の続編、The Lavalite Worldを読むことにしたのです。
やることは、とても簡単。英語文一行ずつ読んでは、英和辞書を引きながらの和訳です。それを英文の次の行に手書きするだけの作業です。
でも、やり始めてすぐ、つまずきました。手持ちの英和辞書の収録単語数が足りないのです。なので、足りない分はインターネットの辞書サイトでカバーすることにしました。
次の問題は、ほとんど直訳文しか作れないことにあります。例えば I love you. を『私はあなたのことを愛しています』と、訳すかと思います。でも、これじゃあストーリーにふさわしくないこと、多いのです。物語の展開によっては、『おまえのことを思ってるんだぜ』ぐらいにしないと雰囲気が出てこないんですよね。でも、そういうこなれた文が書けるほどの技量ぜんんぜんないので、とにかく意味が分かれば程度でほとんど直訳を書いているのでした。

 読み始めて十日経ちました。読んだページは10ページ。一体いつ終わるのだろう 笑。


夫婦に戻る 2012年 4月15日

 長男が、大学進学を機会に家を離れたのが4年前。今年次男も大学に進学を決めてアパート暮らしを始めました。3月末、妻と一緒に息子の新生活準備のために次男のアパート近くの家電ショップや家具のお店などを回って、いろいろと……、といっても決めるのは次男であって、わたしと妻は、お金を出すだけ。この時期だからでしょうか、新生活フェア、新生活応援コーナーがどのお店にもあって、そこでほとんどそろっちゃうんですね。便利になったものです。このあたりは、長男のときに経験しましたから、わたしたち夫婦も慣れたもので、けっこうてきぱきと、ことが進められました。次男も長男のを見ていたからでしょううまくこなしています。
とりあえず、必要最小限の手配を済ましたわたしたち、一度アパートに戻り、次男はそのまま家に帰らず……と言うので、わたしと妻は、二人で帰宅することにいたしました。

 数日後、妻は息子の大学の入学式に行ってくれました。わたしは行きませんでした。これまで、保育所、小学校、中学校高校と、入学卒業、授業参観、運動会、学習発表回など、機会あるごとに行ってきました。子供の成長に立ち会いたかったのだと思います。が、それも親として卒業なのかなぁです。卒業すれば、次はやっぱり入学でしょう。大学に……。
わたしが大学生になると決めた理由の一つに子供に手が掛からなくなったというのもあるのかもしれません。手が掛からなくなった分、お金がかかるようになったという話もありますが、それ、ものすごくそうだと実感しています 笑。

 もう大学の前期の勉強を始めています。やり方は、去年悩んだ末の方法で今年もやっています。わたしは、自分のペースと方法でやらないとうまくないのです。去年は、そういう意味ではまだまだ試行錯誤がありました。なんてったって、頭が徹底的にさび付いているからです。ほんと、ただでさえ人より物覚えが悪いのに、学校を離れて四半世紀、まっさかこれほどまでに落ちていたとは……です。去年の前期、妻は、4月、5月、6月、7月と、月が経つほどにわたしがピリピリになっていくのが分かったと言っていました。特に期末試験の直前あたり、触らぬ神にたたりなしの様子だったとか、 苦笑。
一応、自分にたいした能力がないことは分かっているつもりだったんですけどねぇ。子供たちも、そのことは分かっていると言っていました。ただ、一つやると決めるといくらか集中が割と長続きするので、時間はかかるけど、どうにか人並みの結果は出せるのかなです 笑。

 昨日、夫婦で久しぶりに温泉宿で一泊です。以前泊まったことのある宿、そのときに良かったので、リピートです。昨夜はおいしいご飯をたっぷりいただいて、地酒も少し、その後、お部屋で妻とワインで一杯。貸し切り露天に入ってみると、夜霧です。なんか幻想的な雰囲気、よかったですよ。
夜が明けて、朝風呂。きれいに晴れて、いかにもすがすがしい朝を堪能いたしました。そして遅めの朝食をいただいてから、ゆっくりとチェックアウト。宿には、クルマをしばらく駐車場に駐めさせてもらい、妻とそのあたりを歩こうとでかけました。
およそ20分ほど歩いたところで、ケータイに電話。見ると長男からです。
どうしたの?と電話に出れば、インフルエンザにかかったとのこと。それからは、母に戻った妻は、長男と話し込んでいます。

 長男は、今年大学を卒業して、そのままそちらで就職。これからは、自分の稼ぎでやっていくからと言ってくれました。いやほんと、まじ兄弟でダブル学費がかからなくて良かったぁです。

 話は、つまり、就職した会社の新人研修で研修所に来ていて、そこで、インフルエンザが流行してしまっているのだとか。
母に戻っている妻は、電話を切ると、わたしにインフルエンザに効く食べ物はないか?と尋ねます。すぐにでも何か買って送ろうとも……。
朝の散歩を取りやめて、急いでクルマに戻り、すぐに出発。近くのお店で母に戻った妻と、父に戻ったわたしで、息子の症状から、これがいいだろうの食品などを買って直帰。箱詰めして宅配センターで発送したのでした。


ノートパソコン 2012年 8月 1日

 きょう、放送大学の単位認定試験が全部おわりました。きょうは水曜日です。本来なら、土日に試験の科目だけにするつもりだったのですが、今期は土日試験の科目に、わたしの希望する、特に心理学の科目が少なかったのです。そこで、ウィークデイでいちばんそれが満たされる日が今日でした。ですので、今日を試験休暇と、半年前に決めていたのでした。

 わたしの勉強法は、教科書をひたすら読む。それだけの繰り返しです。本来は放送授業も視聴すべきなのです。ですが、放送授業のスピードについていけないので、しかたありません。もしかして、ついていけなくもない授業もあるのかもしれませんが、見て、やっぱりだめだぁとがっかり気分を重ねると、だんだんやる気が出なくなるでしょうから、最初から、そちらは縁がなかったとしたほうが、気持ち吹っ切れていいかなぁです 笑。

 試験が終わって、3週間ほどすると成績が分かるようになっています。書面でも届きますが、インターネットで放送大学サイトを表示し、IDとパスワードでログインすれば、結果が一覧できるのです。
果たして今期は?
あまり考えたくないので、しばらくはオフにしましょう 笑。

 ところで、先月初め、放送大学用として、ノートパソコン SONY VAIO Eシリーズ VPCEG34FJ/W を買い求めました。これに音声ソフト JAWS を入れて使えるようにして、それまで使っていたノートは、古くなりましたから売却しました。
このノートパソコンの用途の第一は、単位認定試験用です。

 きょうは妻にクルマで送ってもらいました。家から途中高速道路を使って40分ぐらいです。もし高速を使わなければ、1時間以上かかるので、しかたないですね。
クルマを学習センター前の駐車場に駐めて、妻と入ります。そして受付で試験に来たことを告げ、妻には帰ってもらいます。わたしの場合、試験開始時間10分前ぐらいに行っているので、待合室に入らずそのまま、担当試験官と試験の教室に入ります。わたしのような特別支援が必要な学生は、他の学生とは別室です。
席に案内されてまず、持ち込みパソコンをテーブルに乗せて起動します。そこで試験問題の入ったUSBメモリーを受け取り、これから受ける試験問題をエディタで開きます。なお、USBメモリーは暗号で閉じられているので、パスワードを聞かなければ開きません。
そして、試験開始の合図を受けて、問題を読み、解答していきます。わたしの場合、問題は、メモ帳で開き、解答はワードに記述しています。科目によっては、教科書や地所、電卓の使用が許可されていることもあります。例えば教科書を開くとしたら、WZ editorを用いています。何をどのソフトで開く、書くかは、自由なので、わたしはこのやり方でやっています。また、試験に集中したいので、パソコン音声は、ヘッドホンで聞いています。

 問題が全て解けようと解けまいと、時間がくれば、試験官の合図で、終了です。わたしは障害を理由に、試験時間の延長の特別措置をお願いしています。これも別室受験の理由です。なお、特別措置に関しては放送大学と、事前に相談しておかなければならないので、中尉が必要です。
さて、試験時間が終われば、解答を記述したワードの文書を保存します。保存先は、試験問題を入れていたUSBメモリーです。保存が終了すればワードを閉じて、USBメモリーを試験官に手渡します。このとき、試験問題を読み込んでいたメモ帳は、どこにも保存をかけずに終了です。
USBメモリーを受け取った試験官は、わたしが保存したファイルを開き、解答を解答用紙にマークシートであれば、そちらに転記してくれます。小論文であれば、プリントアウトして解答用紙に添付してくれます。
これで一科目終了です。

 同じ日に複数の試験を受けるようにしていますから、その日の分が全部終わるまで、休憩室ぐらいしか行くところがないのですけど、わたしはそのまま試験会場のその部屋で過ごさせてもらっています。きょうは、2科目としてあったので、もう一つです。

 ノートパソコンを持ってくるもう一つの理由、それは面接授業です。卒業までに20単位分学習センターに来て授業を受けることになります。わたしは、きょうまでに、4科目受けました。卒業までにあと16回面接授業を受けに来る必要があります。
そのために必要なので、新しいノートにしたのです。


エクセルVBA 2012年10月29日

 放送大学も2年目、後期日程に入りました。今学期申請した科目は全部で8科目。これに三つの面接授業を入れました。このペースで続けることができれば、4年で卒業できるので、いけいけ!どんどんです 笑。

 先月中旬、申請した科目分、8冊の教科書が届きました。さっそく一つずつ紙の束にする作業を始めます。その手順は、詳しくは2001年のエッセイ 新しい読書にあります。あれから10年経っていても何も変わらない作業なので、ただ黙黙と紙の束にしていくだけです。それが終わるとドキュメントスキャナーでスキャン、そしてOCRソフトでテキストファイルにしていきます。OCRソフトは、e.Typist。バージョンは一つ上がって13.0です。おそらくスキャン画像からの文字の読み取り精度は上がってきているのだろうと思います。とはいえ、認識ミスはあります。この誤認識された文字に対して、8年ぐらい前までかなぁ〜、MS-DOS上での自作プログラムで、自動添削をしていました。が、それ以後、MS-DOSマシンをやめてしまったので、自動添削できずにいます。これをなんとか復活したいなぁと思っているのですね。

 思っていても行動しなければ、何も変わらないので、今年前期の単位認定試験が終わってから、始めたのです。コンピュータープログラム。

 わたしのプログラムの原点は、1982年に手にしたNEC PC-8001です。当時のコンピュータは自分でプログラムを作るしか手がなかったので、いやでもプログラミングです。このマシンは、電源を入れると、BASICのエディタが機動するという、スイッチオンBASICだったのです。その次に富士通のFM-7を使うようになり、この頃から、スイッチオンBASICだけでなく、アセンブラで6809マシン語を使うようになります。その後、コンピュータは、NECに戻ります。当時98シリーズと言っていました。相変わらずのスイッチオンBASICに、8086アセンブラでマシン語を併用する使い方です。ただ、当時の流行だったでしょうか、プログラミングは“C”だ!みたいなブームがありまして、わたしもやってみましょうとコンパイラを、“C言語”も用いることになっていました。
そしてOSがWindowsになり、プログラムを自作しなくなり、代わりにエクセルで関数を用いるだけのちょっとトーンダウンした10年近くが続きます。
これをどうにかしたいなと思いながらも、日々の仕事に……、ほとんどがどちらかというと人間関係のわずらわしいごたごたに……で、ちょっと?いえかなり創作意欲も陰っていたかなぁ〜です。

 この憂鬱な流れを断ち切ることができたのは、やっぱり放送大学かもしれないと思っています。4年で卒業を目指すは、正直きついと思います。まだ2年半もこれが続くのか!と思うと、先が思いやられます。ただでさえ、毎日が勉強、しかも心理と教育の専門科目目白押しなところに、この上、新たにプログラミングをやる準備を始めてしまったのですから 笑。

 今、もっともストレスのかからないプログラミング言語は、BASICか、アセンブラか、C言語です。とにかく、一度はそこそこ使えていたのですから、なんとかなるでしょう……です。そこで、調べてみましたら、マイクロソフトのオフィスでBASICができるっていうじゃありませんか。えっ!そうだったの?そういうのがあるという話は聞いたことがありましたが、新たに入れなければならないのかと思っていたのです。
名前は、Visual Basic for Applicationsの頭文字を取って、VBA。オフィス製品には標準搭載。エクセルのメニュー「ツール」の中の「マクロ」内にある「マクロの記録」で記録されるもの、それがVBAだというのです。
なあんだ、それならこれまで使ってきた機能の一つです。試しに、エクセル2003を機動して、マクロの記録をして、同じマクロメニューの中の「Visual Basic Editor」を開いてみると……。ああ、これがVBA。そうだったんだぁ!スクリーンリーダで充分使えるし、マウスもいらなさそうです。これならできます。

 このところせっせとインターネットでVBAの解説hpを開いては、情報収集。相変わらず残念なのは、画面を撮影した画像をふんだんに盛り込んだものが多いことです。この手法は、作り手にとっては楽でしょうし、見た目で晴眼利用者には分かりやすいでしょう。が、わたしのような視覚障害者には、バリアでしかありません。NGホームページになります。そこで、同じテーマで探して、複数のhpの情報を組み合わせると、互いに足りない部分が補填できることがあるので、面倒ですがそうやるのですね。
そういうことをやりながらも、試作、試動作、再試行をしてきたことで、なんとなく目処が付いてきたので、これを書いています。ただ、あまりプログラムにエネルギーを傾注すると、心理学の勉強がどこかにぶっ飛んでしまうので、今学期が終わるまで、抑えめにしないと……。だからといって、完全にオフにしてしまうと、せっかく覚えた新しい言語が頭から抜けてしまいます。何事もバランスでしょうね 笑。

 今、作りたいもの、それは、OCRで出力されたテキストの中にある誤認識文字を見つけては、正しい文字に置き換えるソフトです。同じコンセプトで一昔前にMS-DOSで作っていたものをWindows上で動くものにするだけですから、シンプルな話です。ただし、20世紀のBASICと、今のVBAでは似ていて異なる言語ですので、昔のBASICのことはすっぱり忘れて、新言語を覚えるって感じでいけばいいのだろうと思います。